現在の世の中は、目を背けたくなるような事件やニュースばかりで、
「腹を抱えて笑える日常」がかなり減って来た気がします。
そこで、今回は「笑い」について、少々触れさせて頂きます。
笑いの種類
まず「笑い」を、大きくジャンル分けします。
・「リアクション」で笑える
・「イメージ」で笑える
・「違和感」で笑える
・「愛情」で笑える
それぞれもう少し補足します。
1.「リアクションの笑い」
TVの世界では「どっきり」がこれですね。
動きや表情等、単純かつ視覚的な情報のみで笑える点がポイントです。
2.「イメージの笑い」
TVの世界では「漫才」がこれですね。
巧みな話術で相手の頭の中にイメージさせて笑える点がポイントです。
3.「違和感の笑い」
TVの世界では「コント」がこれですね。
例えば、「葬式の際中に暴れ出す」では、
その時のシチュエーションに合わなさ過ぎて、不謹慎で笑える点がポイントです。
4.「愛情の笑い」
TVの世界では「初めてのおつかい」がこれですね。
子供がふざけたりミスしたり等、その純粋さが微笑ましくて笑える点がポイントです。
「笑いのツボ」というのは人それぞれなので、
これらの好き嫌いは違いがあって当然だと思います。
東西の笑いの違い
ここで、よく耳にする「関東」「関西」の笑いについて
その違いを分かりやすく説明します。
例えば「目の前に歩いてた人が、派手にずっこけた」時の
それぞれの代表的なリアクションの違いは以下です。
関東・・・「かわいそう~」「大丈夫?」「手を貸す」
関西・・・「ウケる!」「おもろい!」「手を叩いて笑う」
少々極端ですが、これぐらい違いますね。
ではなぜ「このような違い」が発生するのでしょうか?
それはずばり「文化の違い」だと言えます。
・「幼少期に育った環境」
・「親兄弟や周囲の子の様子」
・「日頃から目にする情報」
それらが「すべて自然なことであると認識する」ため、
違和感を感じなくなってしまうんです。
ならば、「違いが生じること自体は誰のせいでもない」んです。
よって「自分と全く違う感覚を持つ相手を責めるのは、完全なお門違い」だと言えます。
にも関わらず、
「ひどい」「よく笑えるね」「心配じゃないの?」等の誤解は、
残念ながら日常的に生まれてしまっています。
まとめ
「笑うという行為は人それぞれ」であり、違いが生じるのは必然です。
例えば、何かで落ち込んでいたり、元気がない人を見かけた時に、
「心配そうに声をかけてあげることも優しさ」ですが、
「時には笑い飛ばしてあげることも優しさ」の一つだと言えます。
決して「その人を見下したり馬鹿にする」意味の笑いばかりではなく、
時には「愛情で笑ってあげてる」ことも多々あるんです。
よって「誤解が生まれやすい時こそ、相手の心中を慮ること」がとても大切です。
外面や体裁ばかりが問われ、相手を責め易くなってる世の中ですが、
そういう時代だからこそ、
「その人の人柄や言動の意図を、正しく理解してあげる寛容さ」
が、今まさに皆さんそれぞれの中に、強く求められているのではないでしょうか。